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もう既にやる気ない

ありきたりなワーホリブログ

シェアハウスで盗難事件 パート4


少し厚めの封筒が日本から送られてきた。
封筒のおもて面には僕の名前と住所がアルファベットで書かれている。

きっと、親は何度も携帯を見ながら僕の名前と住所を書いたのだろう。

自分の名前を親に書いてもらうのは、いつ以来だろう?
小学校6年の体育着以来かな?

そんな事を考えながら封を開けると、戸籍標本と僕の身元を確認できる物のコピーが入っていた。

その後、僕は新しいパスポートを作った。



どこの国のスタンプも押されていなければ、増補もしていない薄っぺらな5年用のパスポート。
老けた自分の顔写真を見て、ちょっと悲しくなったけど、悲しみの原因はそれじゃない。



全てを失った日から約1ヵ月半。
このブログが更新された前日の事です。

僕の携帯が鳴った。
不思議な事に番号無しだった。

出ようか迷ったけれど、結局出ないで電話を切った。

それから数分後。

メルボルンの○○警察署に電話してください、電話番号は○○○○○」

恐らく自動メッセージであろう。
メルボルンの○○警察署が僕にショートメールを送ってきた。

諦め掛けていた犯人探し。
このタイミングでの警察からの連絡。

何かあるに違いない。

すぐさまショートメールに書いてあった電話番号に電話。

が、英語で何を言っているのか、さっぱり分からない。

ただでさえ、ネイティブの英語は聞き取れないのに、それが電話での会話になると余計に分からない。

僕が唯一言えるのは
「Is there anyone who can speak Japanese?」

しかし答えは「NO」

当たり前だ。

僕はそこの警察署に何回も行っている。
そして日本語を話せる人がいないという事も既に知っている。

舐めた質問は警察をキレさせた。

「もういい、警察署に来い!」

そう言われ、僕は警察署へ行った。


シェアハウスから歩いて約5分。
二桁は避けたいと思いながら、これで9回目となる警察署へ。

ラテアートよりも見慣れた光景。
革で出来た3人掛けのベンチが6つ。
イミグレの様なカウンターの向こう側に、タトゥー派手めな警察官が2人待機していた。

ポリスレポートを渡し事情を説明。

「5分待って」

そして10分後。

僕は別室に連れていかれた。

8畳ほどの空間に机が1つ、椅子が2つ、パソコンが1台、電話が2台、僕から見て左角の天井にカメラが1台。

それはまるで、刑事ドラマなどで見る様な取調室そのままだった。

取調室の椅子に座り再び5分程待機した後、30代半ばだろうか?
女性警察官が登場。

「Are you ready?」
と一言。

(えっ?逮捕されちゃうの?)
とドキドキしていたら、

「この事件について、あなたにいくつか聞きたいことがある。英語喋れる?もし必要なら通訳通すけど。」

↑聞き取れなかったので勘です。

「Please !!」

「オッケー、ちょっと待っててね。電話を使って通訳通すから、、、Japanese please」

日本人通訳を待っている間、僕は聞いてみた。

「もしかして、犯人見つかったんですか?」と。

YESとは言わなかったが、女性警察官は親指を立てた。

その後、日本人通訳の方が現れ詳しい被害状況の説明が始まった。

ただ、先程も言ったように僕はここの警察署に9回も行っています。

そして、何度も同じ事を言っています。

いつ?どこで?何時頃に何が盗まれたのか?いつ盗まれた事に気付いたのか?
また、盗まれた物はどこに置いていたのか?
更には犯人の名前、特徴、職業、年齢など…。

勿論新しい情報など無い訳で、例え通訳を通したとしても、僕が言える事は同じでした。

約1時間30分位ですかね。
女性警察官からの質問責めが終盤に差し掛かった頃。

「何故、その人が盗んだと思うの?冤罪って知ってる?」

1番聞かれたく無い質問が来てしまった。
何故なら、証拠が無いから。



答えに戸惑った。



もし、自分の解答で犯人の逮捕が決まるとしたら…
そして、仮にもし彼が犯人でないとしたら…
冤罪で彼が捕まってしまった場合、僕は彼の人生をめちゃくちゃにしてしまうんじゃないか?
そうなってしまったら、余りにも可哀想すぎる。
彼にだって大切な人はいるはず…

僕が決めつけて良いのだろうか?
















なんて事は、これっぽっちも思っていなくて、

「盗まれた日と彼が逃げた日、全てが一致します。
特に2回目の盗難は彼にしかできません。
それに僕の物を盗んでないにしろ、家賃とボンド、家の鍵まで持ちだして帰ってこない時点で犯罪です。ドイツ出身だとかオーストラリア出身だとか、嘘もついてましたし。」

と、言っておいた。

「OK!被害状況をまとめて、本部に提出するわ!ここにサインして!」

そして、僕はサインした。

ここまでで約2時間位でした。

サインしたし、やっと帰れるー!
と思ったのも束の間、

「では、これから別の警察官が来て、あなたに12人の顔写真を見せます。12人の中に犯人がいたら指をさしてください。」

そう言って女性警察官は部屋から出て行った。

それと同時に、別の警察官が1枚の紙を持って登場。

僕は知っている。この警察官を。


何度も何度も
「犯人を探してください!」
と頼んでいたのに「めんどくせーなー」
といった態度だった僕担当の警察官だ。

しかし、この日は違った。
今まで見たことのない満面の笑顔で

「Hi Jun how are you?」

ここで、そう言ったギャップは要らないんだよなー。
と思いつつも「どうやって彼を探したんですか?もう諦めてました…」

と言ったら、



こんな感じでした。


その警察官は紙を伏せたまま、僕の目の前に座りこう言った。

「これから言う事全てに同意して頂ければ、写真を見せます。」


そして、紙の裏に書いてある5つの注意書きを読み始めた。


1.忘れました。

2.忘れました。

3.忘れました。

4.選んだ顔写真の番号を第3者に言ってはいけない

5.忘れました。


「これら全てに同意しますか?」
と警察官。


「YES」
と僕。


そして、警察官は伏せていた紙を僕に見せる。


A4サイズの紙には12人の顔写真。
一人一人の顔には番号が書かれている。



見てから約5秒程ですかね。




いた!




あの顔だ!
元ルームメイトで僕から全てを奪った犯人の顔写真が、そこにはあった!

他の11名の人には目もくれず、紙を見てから約10秒後には「I found him 」
と言っていた。

「では、犯人を指差してください」
と警察官。

「この人です」
と言いながら僕は犯人の顔写真を指差した。

「OK! ナンバー○○○だな。今から書類を作る。」

警察官がパソコンで書類を作っている間にちょっと聞いてみた。

「写真の人達は全員犯罪者?」

「犯罪者もいれば一般人もいる。俺達は君の情報から似てる人を選んだだけさ。」

「何で犯人の写真を持ってるんですか?」
僕は再び聞いた。

またこれでした。


「この書類も本部に提出するからな!ここにサインしてくれ!」

顔写真での特定が終わった頃、再び女性警察官が登場。

「これで全て終わりよ!でも1つだけ必要な物がある。犯人はあなたのカードを使ったんでしょ?きっと口座のコピーが必要になると思うわ!カードが使われた日だけで良いから口座のコピー取ってきて!」


そして、約2時間30分にも及ぶ状況説明が終わった。


メルボルンの警察官、全然働いてないじゃん!ポリスレポート書くだけかよ!)
とか思っていましたが、バリバリ働いてました。

全然働いてないとか、そう思ってしまった事に対して申し訳なくなり、それと同時に警察官の凄さを実感しました。

まさか、僕が提出した僅かな情報だけで犯人が特定できるとは驚きです。


最後に「Thank you very much!!」
と言った。

そして長時間にわたって通訳してくれた日本の方には日本語で
「ありがとうございました!」
と、つい癖で電話にお辞儀。

それを見た男性警察官は言った。
「アギガゾサシター」

いやいや、全然言えてないから。


そんな感じで、犯人逮捕まであと一歩です。
まあ、犯人が捕まった所で無くなった物は返ってこないだろうし、返ってきたとしても一生許すつもりはないです。

クレジットカード、キャッシュカード、パスポート等、全てを一からやり直す為にどれほどの時間を費やし、また何度警察へ足を運んだことか。

で、こちらが実際にメルボルンの警察本部に送ったメール。


Hello.

My name is ○○○○
I’m from Japan.

保管しておいたパスポートの写真添付

I’m staying in Melbourne with a working holiday visa.

This is my address.
○○○○○○

I’m having a good time during stay.

But I lost everything.
Because my before room mate who is a Germany stole all my things.

He stole my things twice and run away!!

Fast time probably ○th Dec.
He stole my bag which was under my bed.

Inside of my bag,there were Passport,3 credit cards, Car license,insurance,2nd form and something.
I noticed that ○th Dec afternoon when I tried to take my bag under my bed.

2nd time, ○th Dec night.
He stole about 200 Dallas and NAB cash card out of my wallet.
I put my wallet in my bag.
I think he stole it while I was having dinner.
I noticed that ○th Dec afternoon at the super market.

I lost all my important things except my Phone,Camera and notebook.

He disappeared ○th Dec night.
He escaped!!
And he didn’t pay for our share house rent and bond anymore!!
He still has our house key!!


These are his informations

He is a German.
He is 19 years old.
His job is a car painter,car repair person.
He starts to work at 8am.
He wears dirty pants with the paint.
He is about 180 cm.
His eyes are gray.
His hair is blond.
His face looks like Rooney who was the member of Manchester United before.
His phone number is‭ ○○○○ Using ○○○○

I only know about him.

He used my NBA card at ○○KEBAB SHOP and ○○PIZZA SHOP ○th DEC.
○th DEC as well.

カードが使われた時の銀行口座の写真添付

I think he appears around ○○○○ Station.

And I’m not sure he is really a German.
Because he said to me I’m a German.
But he said to other share mates I’m Australian.

まだまだ続きますが、英語も間違ってると思うし長いので省略します。



このメールを警察署本部に5回送り、このメールを警察に見てもらう為に警察署に8回。

ややストーカーですね。
しかし、ここまでしないと調査してくれないのでは?
と言うのが本音でした。


そしてメールを5回送った後に、
「今調べている」
と警察署が返信。


それから約3週間後がこの日になります。


見て分かるように、僕が警察に伝えた犯人の情報は本当に少ないんですよね。

身長や目の色、髪の毛の色、職業など。

しかし、ありがたい事に警察は犯人を見つけだしてくれました。

警察が動かないのなら自力で探すと言って、犯人が行ったケバブ屋とピザ屋に行った自分に「少し落ち着けよ」
と言ってやりたいです。

あれ以来、そのケバブ屋とピザ屋には行っていないので、日本に帰る前までにはケバブとピザを食べに行こうかなと思います。

証拠が不十分なので、まだ犯人は捕まってません。
逮捕できるかも分かりません。
ただ、警察の監視下にいる事だけは確かです。


冷静になって考えれば、犯人も犯人で単細胞ですね。

シェアハウスから逃げなければ、疑われる事は無かったでしょう。
僕の物を盗んだ後、逃げずに家賃とボンドをしっかりと払っていれば、、

そして「盗難があったシェアハウスには住めないぜ!」
とか言って出て行けば、逃げ切れたかもしれません。

ベッドやテーブルの上にある私物を残していなくなるとか「自分が犯人です!」
と言っているような物。


そして犯人最大の失敗は、僕から全てを盗んでしまった事。

盗んだ相手が悪かったですね。

僕のストーカースキルMAXなんで。
多分、世界で2番目位じゃないかな?

ただ今思うのは、諦めずに何度も警察に行って良かったという事。

まあ盗まれた物が現金だけだったら、ここまでしませんけど。




ちょっと晴れた気分、口座のコピーを片手に10回目となる警察署に行った。



二桁行っちゃったな、、、


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