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もう既にやる気ない

ありきたりなワーホリブログ

べジーモンとチャリの反射板。


今から10年も前で、僕がまだ19歳だった頃の春。

最初の方の記事でも何度か登場していますが、A君、H君、K君、ゆうた君といつものメンバーで集まって、

「今日は何するか?集まっても結局やる事ねーんだよな。」

と、毎回の様にノープランで集合。

ダラダラした話し合いの末「今年で10代最後だし、中学校に行ってお世話になった先生達に会いに行こう!」

となり、母校の中学校へ行く事となった。

今の時代では完全に不審者扱いですが、職員用の駐車場に僕の車を止め、堂々と生徒用の玄関から母校の中学校に侵入。


卒業して以来4年振りとなる校舎。

土曜日の午後とあって、静けさが漂う中に僕達の「懐かしー!」や「俺の下駄箱ここだった!」などの声が響く。


その後、先生達に会いに行く為に職員室へ。


程よく田舎の中学校。

僕らの学年は僅か78名しかおらず、1年1組と1年2組の2クラスのみ。


もちろん先生の数も少なく、4年振りにノックして入った職員室に、僕達の知っている先生は、たった1人しかいなかった。


その先生は、僕とAとHが中学2、3年の時の担任で、永遠にいけてないグループに所属していたにも関わらず、僕達の事をしっかりと覚えてくれていた。


忙しい合間の中、想い出話に花を咲かせてくれた。


そんな中、

「もう10代終わっちゃうんですよね。」

とか、

「先生、20代どうでしたか?」

などの話題になった時に、先生は言った。


「20代、あっという間だったよ!」


当時19歳の僕達に、その言葉の意味を理解する事は不可能でして、

「先生、今度は成人式後の同窓会ですね!」

と言って、元担任だった先生とお別れした。


その後、校舎を出た僕達5人は1階の1番角にある1年2組へ外から回る。


1年2組の隣外には、ちょっとした芝生の上に桜の木が2本生えていて、毎年春になると満開の桜が咲く。


この時も満開の桜が咲いていたので、僕達は芝生の上に寝転がって桜を眺める事にした。


生暖かい風に運ばれ散って行く桜の花びら、何処からともなくツンとする黄色い菜の花の匂い、透き通った青空の中をゆっくりと流れる綿あめの様な雲。


「中学1年の頃に戻りたいね。」


「10年後とか、どうなってるんだろう?」


「俺の奥さん、どんな人だろう?」


「子供の名前、どうしようかな?」


「ゆうたは結婚できねーから無駄だよ!」


多分、こんな感じの会話だったと思います。


緩い何でもない平凡な1日。

ただただ母校の桜の木の下で、寝転がって空を見ていた日。


19の時の想い出と言ったら、真っ先にこの日の事が思い浮かびます。
そして、そのまま時間が止まってくれれば良いな。
と、思っても無駄なので10年後に行きます。



はい、10年後。


約3ヶ月前の9月、日本に一時帰国していた時、上に出てきたメンバー(ゆうた君不在)で呑んでいた時の事。

下ネタや普通の世間話は勿論の事、何度も話し合った過去の話。

そんな、たわいもない会話の中に、自分達の身体の変化や異変、更には親が亡くなった後の後継ぎについての話題。


まさかでしたよね。


この人達と出会ったのは保育園、小学校からで、その頃は、

セーラームーンのうさぎちゃんと結婚する」

「オレ、将来カクレンジャーブラックになる」

「オレ、トマトもピーマンも食べれるよ」

「オレも、みんなと同じ!まなみちゃんが好きー。」

ドラゴンボールごっこしよー!」

「変身‼︎」




小学校では、

「俺もエリカちゃん好き!」

「俺ん家の畑に生えてるドドメ美味いぜ!」

「この蟻甘いよ!」

「あの辺の森、ミヤマクワガタ捕れるよ!」

「俺、泥団子作るの上手いよ」

「ミミズにオシッコかけると、ちんちん腫れるんだって!」

「ザリガニ釣って、俺ん家の犬に食わせるんだよ」

「ここを俺らの秘密基地にしよう!」

「この草、昨日お母さんが天ぷらにしてた。」

「何でみんな、ポケモン赤なの?」

「俺のポケモン全部レベル100!」

「ミュウくれよ!」

「一緒に少年野球チームに入ろう!」

「雨で野球の練習中止になれ!」

「何でみんな、たまごっち白なの?」

「何でみんなデジモン白なの?」

「何でみんなべジーモンに進化するの?」

「PKファイヤー連続で使うなよ!」

「ファルコンパンチは3回までな!」

「2位なのに雷のアイテム使うんじゃねーよ!」

班長旗ランドセルに刺すとカッケー!」

「何でみんなのゲームボーイカラー、クリアーパープルなの?」

「何でみんなポケモン銀なの?」

「色違いのポケモンくれよ!」

セレビィくれよ!」




中学校の時は、

「次、俺と好きな子かぶったらしめるよ!」

「ゆうた君、久しぶりー!老けたねー。」

「1人だけT字の箒が使えるからって調子乗んなよ!」

「俺、坊主にしたくないからテニス部に入るよ。そしてテニスの王子様になるから!」

「何で俺と同じラケット?」

「毎日、朝と午後だけ雨降れ!」

「あそこのトンネル、たまにエロ本落ちてるよ!」

「見て!1番エロいページで、四つ角を石で止めるトラップ発動!」

「今日もゆうた泣いてた。」

「俺、肩パン強いよ」

「濡れたタオルとか反則だろ!」

「これでゆうた泣かす⁇」

「あそこの自販機、下からジュースパクれるよ!」

「俺、遊戯王キラカード絶対に当てれるから」

「PKファイヤー弱っ!」

「ファルコンパンチ弱っ!」

「2位なのに雷のアイテム使うなって言ったよな?」

「駅まで競輪しよーぜ!ビリになったやつがハンバーガー奢りね!」

「俺も明日からベッカムヘアーにする」

「これで俺のチャリ、反射板6個!」

「上履きの踵潰したからって調子乗んなよ」

「微妙な腰パンでイキがんなって」

「今日もゆうた泣かす⁇」

「何で俺と同じ携帯?」

「今日で最後だし、第2ボタン交換しようぜ」




高校では、

「7クラスとか多すぎじゃない?」

「みんなスカートの下に体操着履いてるんだけど。」

「今度こそ女子とテニスしたいから、また俺はテニス部に入る」

「女テニ4人しかいなかったし、来年で廃部だって」

「毎日7時00分から朝練とか辛すぎ」

「部活引退するまで毎日雨降れ!」

「英語のテスト赤点だったわ。」

「文化祭の準備が1年で1番嫌いなんだよ。」

「ちょっと髪染めたからって調子乗んなよ!」

「長髪ストパーとか、バンドマン目指してるん?」

「今日バイト? 無かったら5時頃にいつもの場所ね!」

「英語? 赤点だよ!」

「俺も車の免許取ったぜ!」

「もう明日から制服着なくていいのか…」

「ゆうたみたいに泣くなよ。」



そんな事を言い合っていた僕達が、まさか最近食が細くなってきたとか、涙脆くなってきたとか、1日じゃ疲れが取れないだとか、親が亡くなった後の親戚との縁や暮石などの話し。


また、結婚して子供がいるKに至っては子供の将来や教育の話し。


(そんな話をする年齢になってしまったんだな。)


と、思っていたらHが言った。

「俺らも、こんな話をする様な年になったのか…」と。


それから話の話題は、20歳になってから今までの思い出に移行。

ただ、終始このメンバーで行動していたので、互いが互いに忘れない様にと確認程度。


「そう言えば、あんな事あったね。」や

「あそこ行かなかったっけ?」とか。


そんな思い出を振り返っている中、既に20代を終えてしまったA君が言った。

「今思えば、20代あっという間だったなー」と。




そして、つい先日。
このブログを書いている自分も、無事に20代を終えました。


本当に20代、あっという間でした。


日本で働いていた時も「20代はあっという間だからな!」
と、会社の先輩や上司からも言われていましたし、両親からも言われていました。


自分が30になり、その言葉の意味がようやく理解できました。


早かったですねー。
振り返るとあっという間でした。


なので、誰がこのブログを読んでいるのかは分かりませんが、
もし、このブログを読んでいる方の中に20代、そしてこれから20になる人。


「20代は、あっという間です!」


なので、やりたい事があったら、迷わずそれに挑戦してみてください。

20代で遅すぎると言う事は無いですから。

で、中学生とか高校生の方はしっかりと朝練などに参加し、風の強い日、雨でぬかるんだ地面、女子のいない環境だとしても、ボールが見えなくなるまで汗水流してください。


今の僕の年齢に達しなくとも、20になる頃には、良い思い出になっているはずです。


と、住所不定無職が偉そうに言ってみました。


まさか、自分がこれを言う年齢になってしまったとは、、


未だに実感は無いです。


でも20代、楽しかったです。


そして30代を迎えた数日後、つい数日前の事です。

僕のパスポートやクレジットカード、運転免許証などが入っているバッグがシェアハウスにて盗難に会いました。


クレジットカードはすぐに止めたし、パスポートや免許証などは再発行できるので、ほぼ被害は無しと言っても良いでしょう。


カメラやパソコンなどの電子機器も無事なので、犯人が僕のバッグを盗んだ所で、何もする事は出来ません。


話のネタにもなるし、幸先の良い30代を迎えたのではないかと思ってます。






「じゃ!お互い身体だけには気をつけて!」

そう言って、僕は友達と別れた。


少し車を走らせれば、いつでも会える距離だし、もう20年以上は顔を合わせている。


その為、普段は何も感じないのだけれども、この時ばかりは、心臓にポッカリと穴が空いた様な気分だった。


人気の無い夜中の駅。


自転車に跨り、実家を目指してペダルを漕いだ。


帰り途中に見えた母校の中学校。



「俺のチャリ、反射板1個。」



あの頃と同じコースを辿って帰った。




最後に、僕の誕生日にお祝いメッセージを送ってくれた沢山の方。

沢山と言っても両手で数え切れるのですけれども、本当にありがとうございました!


こんな自分ですが、30代もよろしくお願い致します。


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